山形県の美術大学に通っていた当時はただでさえ就職超氷河期だったので、都内に出ないと希望のデザイン職は見つかりませんでした。
しかし学生の身分では、就職試験のたびに都内に赴くために新幹線代金が払えません。そこで必死にアルバイトをしたお金でまずは15万円の中古車を購入し、都内に行くときは高速代のかからない一般道を片道6時間かけて走りました。

 

これで都内への遠征費はガソリン代3000円ほどに抑えられます。あとはもう数打てば当たる戦法で、デザイン会社はもちろん、興味のあったウェディング業界や美術教育業界など幅広い求人をチェックして、片っ端からエントリーシートを送り続けました。

 

就職活動を始めて半年ほど経つと面接やプレゼンの試験にも慣れ始め、二次面接や三次面接まで進める企業も増えてきます。しかしなかなか内定を貰える企業には出会えません。そんな中、自分が本命としていた販促デザイン会社の試験がありました。

 

今までプレゼンで使った自分のポートフォリオを一から見直し、今までに落ちてしまった就職試験での反省点を踏まえてこれで最後にしようという気持ちで試験に望み、見事に社長面接を突破して内定をいただく事ができました。内定を得るまでに都内で出向いた回数は50回ほどでしょうか。とにかく体力を消耗する就職活動となりましたが、この就職活動は後に自分の力だけで一つの事を成し遂げたという自信に繋がる貴重な体験となりました。